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Report

 2007年08月14日〜19日

FREE(S) 第3回プロデュース公演 at 池袋シアターグリーン   〜第三場前半〜

photo1
〜百里原基地/兵舎〜

兵士達に連れられ兵舎に入れられる譲。
そこには谷山軍曹、藤本軍曹、矢上軍曹、新井伍長、
加藤伍長、泉川伍長、谷山中尉の姿が。
百里原基地1

谷山軍曹 「何故、逃げ出した?」

譲  「え?別に僕は・・・」

谷山軍曹 「貴様も学徒あがりか?学生さんは困るんだよ、死ぬ覚悟がいつまでも出来なくて。」

谷山中尉 「兄さん!それは僕の事ですか!! あの時は仕方なかったんだ。あんな機の状態では途中で墜落するのが目に見えていた。それでも死ねと言うんですか!そんなの無駄死にだ!日本を守りたいと思う気持ちは兄さんと変わらない!! 」

谷山軍曹 「貴様と一緒にするな!! 自分の命も懸けられん人間が、でかい口を叩くな!!!」

谷山中尉 「いつだって捨てられる!この命、日本国の為に・・・。」

いきなり利雄を殴る勝英

谷山軍曹 「捨てる?俺達は命を捨てに行くのではない!この命を次の時代に繋ぐ為に行くんだ!!」

市川「やめんか!! 貴様らなにをやっている! 日本を守る為?家族を守る為?死の意義付け?その事を考える前に今、自分が何をすべきか、自分の運命に従え!!」

「それとこいつは溝口譲。戦闘中に頭を打って記憶が錯乱しているらしい。未来から来たと言っているそうだ。変わった奴だがお前らと一緒に飛ぶ仲間だよろしくな。以上。」

百里原基地2
百里原基地3
学 「君、本当に未来から来たの?」

譲 「まぁ。昭和は終わっていて、平成19年から。西暦で言うと2007年。」

学 「今から約60年後・・・」

泉川「信じちゃいないけど面白そうじゃないか。」

谷山中尉「譲、戦争はどうなっている!? 60年後の日本は?」

譲 「この戦争・・日本の負けです。アメリカに無条件降伏しました。」

学 「・・・!? それはいつの事だい?」

譲 「8月15日。何年かは忘れちゃったけど、広島に原爆が落ちた年です。」

学 「そういえば、先日広島に一発の爆弾で数万人が死んだって。本当だったのか!という事は今年・・」

谷山中尉「あと3日後・・・・・」

谷山軍曹「ふざけるな!! 日本が負ける?」

譲 「ええ、負けます。これは変わらない事実だ! アンタだってわかってるはずだ!!」

谷山軍曹「黙れ!!!!」

譲 「いいえ黙りません。僕はずっと不思議だった。もう確実に負けると分かっていて、何故戦い続けるのか、死にに行くのか。でも分かりました。アンタみたいな人がこの戦争を長引かせたんだ!!!」

谷山軍曹「なにぃ??!!」

百里原基地4
譲に詰め寄る谷山軍曹。そこへ市川大尉が入って来る。
百里原基地5
市川「何事だ!!・・・・中尉に面会だ。」

谷山「はっ。」
谷山軍曹が部屋を出ると、そこには石田キクが待っていた

谷山「・・・・・」

キク「お手紙拝見しました。」

谷山「・・・・・」

キク「勝手じゃないですか。突然別れるだなんて。約束しましたよね。私達は未来永劫、一緒にいようって。例えあなたが今、お国の為に散ったとして、やがて私があの世に行ったなら、晴れて一緒に暮らそうと・・・何故黙ってるの?もうあの頃の優しい言葉さえかけてくれないの?」

谷山「・・・・・」

百里原基地6
百里原基地7
キク「分かりました。あなたの出撃の前に私が先に死んでしまった方が心残りがありません。だから・・」

谷山「バカを言うな!俺の気持ちがわからんのか!!!」

キク「分かりません!全然分かりません!!・・・分かりたくない・・・」

谷山「すまん。俺の事は忘れてくれ。」
立ち去る谷山。一人泣き崩れるキク。そこへ明彦が現れる。
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