東京のタレントプロダクション&スクール&養成所&芸能事務所FREE(S)フリーエス
Report

 2007年08月14日〜19日

FREE(S) 第3回プロデュース公演 at 池袋シアターグリーン   〜第二場〜

photo1
〜1945年 市川家〜

目を覚ます譲。
一体どうなってしまったのか分からない様子。
そこには看病をしていた静江の姿が。
市川家1

譲 「静・・・。無事だったんだな。良かった。」

静江「私は静ではないわ。静江よ。上田静江。あなたが玄関先で倒れていたから姉さんと運んだのよ。」

譲 「君は静じゃないの?・・・あっ、傷がない!ナイフで刺されたはずなのに!一体どうなってんだ。」

静江「大丈夫??ちょっと落ち着いて!」

譲 「記憶はしっかりしてるよ。1988年7月18日生まれの、蟹座の・・・・」

静江「1988年生まれだなんて今から40年以上も先の話じゃない。今は昭和20年よ。」

譲 「何バカな事言ってるんだよ。そんなわけないだろ・・・」

そこへ突然、空襲警報が鳴り響く

譲 「何だよ、これ?」

静江「空襲警報じゃない!!早く避難するのよ!!」

譲 僕はこれで実感した。本当に昭和20年。太平洋戦争の真っ只中に来てしまったのだと。これをタイムスリップと言うのだろうか。人が目の前でバタバタと死んでいった。虫けらのように・・・・
僕は初めて知りました。人は簡単に死ぬんだ。しかも一瞬で・・・・

市川家2
譲、富子、静江、3人とも力無く座り込む・・・
市川家3
富子「いつまで続くんだろう。こんな時代が・・・」

静江「じきに終わるわよ、姉さん。お兄さん達が日本を救ってくれるわ。きっと。」

富子「そうね。・・・あなた、ご両親は?」

譲 「・・小さい時に離婚して母に引き取られました。父はたぶん俺達の事なんて忘れてると思うし。」

富子「どこの世界に我が子を忘れる親がいるのよ!色々照れくさくて話しづらい事もあるでしょう。だから、手紙を書きなさいよ。言いづらい事、顔を見て話しづらい事を文字にして手紙にするの。」

静江「ねぇ、未来の日本は楽しい?」

譲 「食べたい物はすぐに手に入るし、携帯のメールって機能があるから手紙も書く必要ないんだ。」

静江「未来の日本は何でも簡単に出来るんだね。・・生きていくのも簡単なんだろうな・・・」 〜

譲 「え?」

静江「私達は明日どうなっているのかわからない。一日一日生きていくのが精一杯。いいな、未来の人は好きな人とずっと一緒にいられるのね。私も、そんな時代に生まれたかったな・・・」

譲 「・・・・」

市川家4
そこへ兵士2人がドカドカと入って来る
市川家5
兵士「貴様!脱走して女の家に逃げ込むとは何事だ!恥を知れ!!」

富子「いえ、この人は違うんですよ。」

兵士「黙れ!!かばうと貴様も同罪だぞ。」
兵士に連れられていってしまう譲・・・
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